「地球最大のカーニバル」としてギネス記録にも認定されているリオのカーニバル!
煌びやかな衣装に身を包んだダンサーや、見上げるほど巨大で豪華な山車がサンボドロモ(カーニバル会場)を練り歩く姿は、まさに圧巻です。
でも、実はあの夢のような本番(わずか70〜80分間!)のために、トップチームの人々が約1年間かけて情熱を注ぎ込み、準備を行っていることをご存知でしょうか?
今回は、普段の観光ではなかなか見られないリオ・カーニバルの壮大な舞台裏と、そこに集う人々についてご紹介します!
パレードに参加する人ってどんな人?「プロと一般参加者」
「あの華やかなパレードに出ているのは、全員プロのダンサーなの?」と思われがちですが、実は大部分の人は給料をもらっていない一般の人々です!
- 地域コミュニティの人々(大部分の参加者) 普段は仕事を持つごく普通の人々です。昼間は働き、仕事が終わった夜から深夜にかけて無償で練習に参加しています。「地元チームへの愛とプライド」のために、数ヶ月間熱心に練習に通うことで、憧れのパレードで着る衣装を無料で提供してもらえる仕組みになっています。
- 有料で参加する観光客 練習に参加できない観光客などは、衣装を購入(数万円〜)することでパレードの列に加わることができます。
- プロフェッショナル(一部の重要ポジション) 採点を左右する重要な役割(先頭でパフォーマンスをする「コミッサォン・ジ・フレンチ」、旗手ペアの「メストレ・サラ&ポルタ・バンデイラ」、メインの歌手など)は、プロのダンサーやアーティストが契約を結んで参加しています。
桁違いスケール!数字で見る舞台裏のすごさ
12のトップチームがパレードにかける熱量は、制作費の規模からも伝わってきます!
- 1チームの総制作費: 約1,000万〜1,500万レアル(日本円で約3億〜4億5,000万円)と言われています。 これは日本の超大型ミュージカル舞台を1から立ち上げる費用や、大河ドラマ約6話分に相当する金額。たった1時間半弱の本番のために、この巨額の予算が投じられます。
- 巨大な山車(アレゴリア): 1チーム4〜6台(1台あたり約1,000万〜3,000万円以上)。高いものは15メートルを超え、最新の油圧メカニックやギミックが満載。
- 1チームの参加人数: 2,500〜4,000人!
- 打楽器隊(バテリア): 200〜300人の奏者が完璧なシンクロでリズムを刻みます。
これだけの予算と人員をかけ、12チーム合計で50億円以上が動くカーニバルは、まさに「地球最大のカーニバル」の名にふさわしいスケールです。
1年がかりのスケジュール!準備はこう進む
「本番が終わった瞬間から、次のカーニバルが始まっている」と言われるほど、準備は1年中続いています。
【5月〜6月】テーマ(エンヘード)の決定・曲づくり
その年のパレードで表現する「物語・テーマ」を発表!作詞家たちがテーマに沿ったサンバ曲を作り始めます。
【7月〜10月】曲のオーディション&練習スタート
チームの練習場でコンテストを行い、その年の勝負曲を決定!曲が決まると、打楽器隊や歌の練習が本格スタートします。
【11月〜12月】路上練習
週2〜3回に練習ペースがアップ!近所の公道を使って、チーム全員で「行進の練習」を行います。
【1月〜2月】サンボドロモでの「テクニカルリハーサル」
本番の会場である「サンボドロモ」へ!衣装や山車は使いませんが、本番さながらのタイム計測、打楽器のリズム、歌の熱量を最終チェックします。
役割ごとに全く違う「夜な夜な行われる練習風景」
昼間の仕事を終えたメンバーたちが集まり、夜な夜な熱い練習が繰り広げられます。
- 打楽器隊(バテリア) 7月から週2〜3回の練習!仕事終わりに集まり、リズムのテンポ調整や「キメ(決めポーズ・リズムのタメ)」の合わせ込みを行います。
- 旗手ペア(メストレ・サラ & ポルタ・バンデイラ) チームの象徴である旗を掲げて舞うペア。採点対象としても非常に重要なため、専属コーチとともに週3〜4回のトレーニングを重ねます。
- 先頭集団(コミッサォン・ジ・フレンチ) パレードのオープニングを飾るプロのパフォーマンスチーム。仕掛けやダンスを本番まで極秘にするため、秘密の体育館などで連日夜間に練習を行います。
- 一般の参加メンバー(アラ) 地域コミュニティの人々。仕事帰りに週1回集まり、歌詞を完璧に覚えて大きな声で歌う練習や、全員で揃って歩く練習を行います。
優勝チームには億単位の賞金!?
ここまで過酷な練習と制作を行うのには理由があります。そう、カーニバルは過酷な採点競技(コンペティション)だからです!
パレード後には厳密な採点が行われ、見事優勝〜上位(1〜6位)に入ったチームには、数百万レアル(日本円で約1億円〜数億円規模)と言われる賞金が分配されます!(この賞金は翌年の制作費や地域コミュニティの運営費へと還元されます)
さらに、カーニバル本番の翌週末には、上位6チームだけが再びサンボドロモでパレードできる「チャンピオンズ・パレード」が開催されます! この夢のウイニングランで舞う誇りと、巨額の賞金をかけた本気の戦いだからこそ、全員が魂を削って準備に没頭するのです。
まとめ:人々の「熱意」を知ると、本番の感動が何倍にも!
たった70〜80分間の輝かしい一瞬のために、普段は仕事を持つ地域の人々が夜遅くまで集まり、愛するチームのために1年間情熱を注ぎ込んで作り上げる「リオのカーニバル」。
ダンサーたちの弾ける笑顔の裏にある地元への愛や、無償で参加する人々の熱量、そして頂点を目指す本気の勝負を知ってから見るパレードは、間違いなく一生モノの感動になります!
今度のリオ・カーニバル観戦では、ぜひそんな「街の人々の情熱」にも思いを馳せながら楽しんでみてくださいね!🎉
