自然が繰り広げる絶景、タンゴ、絶品肉料理のアサ―ド、美味しいワインが楽しめるアルゼンチン。国名は、銀を意味するラテン語の“Argentum”に由来します。南米大陸の南部、アンデス山脈の東側に位置し、国土面積は世界で8番目、南米ではブラジルに次いで2番目に大きい国です。その広さは日本の約7倍もあります。国土の54%が平原、23%が高原、23%が山岳地帯となっており、チリ、パラグアイ、ボリビア、ブラジル、そしてウルグアイと国境を接しています。人口は、ブラジル、コロンビアに次いで南米で3番目に多い国です。南米諸国の中で一番多くヨーロッパ系移民、特にイタリアやスペインからの移民を受け入れました。そのため人種構成はヨーロッパ系が97%、インディヘナ(先住民)およびメスティーソ(白人と先住民の混血)などが3%となっています。
南北に伸びる広大な領土は南回線より下に位置するため、気候は亜熱帯、温帯、乾燥、寒冷気候の4つに分けられます。そのため、ボリビアの国境周辺の北部が暖かくても、同じ日に世界最南端の都市ウシュアイアでは雪が降っていることもあります。
北部には世界三大瀑布の一つイグアスの滝があり、アルゼンチン側からは「悪魔の喉笛」と呼ばれるイグアスの滝最大の落差を身近で観ることができます。鉱物資源に富む北西部には世界遺産のウマウアカ渓谷、寒冷地帯の南部へ行けばパタゴニアの大自然が広がっています。パタゴニアは人の数よりも動物が多く、また風が強いことから「風の大地」とも呼ばれます。パタゴニアの南部に位置するサンタクルス州にはユネスコ世界遺産にも登録されているロス・グラシアレス国立公園があり、そこでは有名なペリトモレノ氷河を見ることができます。
北部と南部の絶景に挟まれたアルゼンチンの中心部には首都ブエノスアイレスがあります。欧州の文化や街並みが色濃く残るブエノスアイレスは「南米のパリ」とも称され、国の人口の大半である約4,500万人が暮らしています。アルゼンチンタンゴ発祥の地であり、世界三大オペラ劇場の一つコロン劇場があることでも有名です。中央西部には国内で最も重要なワインの生産地として知らるメンドーサ州があります。ワイン好きな方はぜひ一度訪れてみてください。
– 面積:278万平方キロメートル(日本の約7.5倍)
– 人口:4,427万人(2017年,世銀)
– 首都:ブエノスアイレス(Buenos Aires)
– 民族:欧州系(スペイン,イタリア)97%,先住民系3%
– 言語:スペイン語
– 宗教:カトリック等
– 国番号:+54
– 救急車:101
– 通貨:ペソ(AR$)
– 為替:1米ドル=約36.5ペソ(変動相場制,2018年11月平均)
– 日本から:マイナス12時間
– ブラジルから:0時間
(※サマータイムあり)
– 電圧:220~240ボルト(V)、周波数50ヘルツ(Hz)
– プラグ:O、C、BFタイプなど。施設によって利用できるタイプが異なる。
– 12 – 2月:パタゴニアとビーチのハイシーズン。ブエノスアイレスから北は暑くなる。
– 3 – 5月/9 – 11月:ブエノスアイレス、湖水地方、メンドーサがおすすめ。
– 1 – 8月:ウィンタースポーツのハイシーズン。北部がおすすめ。
– ル・コルビュジエの建築作品
– イグアス国立公園
– ロス・グラシアレス国立公園
– アンデスの道路網カパック・ニャン
– ピントゥーラス川のクエバ・デ・ラス・マノス
– ケブラーダ・デ・ウマワーカ
– バルデス半島
– グアラニーのイエズス会伝道所群
– ロス・アレルセス国立公園
– イスキグアラスト/タランパヤ自然公園群
※参考文献:外務省HP
直行便はありませんので、アメリカ、ヨーロッパ乗継で約26~30時間で首都ブエノスアイレス郊外にあるエセイサ国際空港(正式名称はミニストロ・ピスタリーニ空港)に到着します。この空港から市内は約30㎞に位置しています。
サンパウロ、グアルーリョス空港から約3時間の直行便が飛んでいます。バスではブエノスアイレスまで約32~35時間で毎日運行しています。