南米大陸の北西部に位置するエクアドルは、日本の本州とほぼ同じ大きさで南米では4番目に小さい国です。エクアドルはスペイン語で「赤道」を意味し、その名の通り赤道直下に位置し、その様々な地勢から地球上最も生物学的多様性に富んだ国とされています。南北約1,000㎞に走るアンデス山脈によってコスタ(海岸地帯)、シエラ(山岳地帯)、オリエンテ(熱帯雨林地帯)、ガラパゴスの4つに区分されます。
港町グヤナキルがエクアドルの経済中心の町。ここに代表される海岸地帯は低緯度に位置するにもかかわらず太平洋を流れる寒流フンボルト海流によって比較的しのぎやすい気候です。首都キトを含む山岳地帯のアンデスには世界でも有数の火山列島があり、多くの登山家や冒険家を魅了し続けています。熱帯雨林地帯はアマゾンジャングルの北西部の入り口であり、多種多様な生態系を保持しています。
そして、一生に一度は訪れてみたい絶海に浮かぶガラパゴス諸島。動物たちが独自の進化を遂げたこの島々は生物学者ダーウィンが自然淘汰説『種の起源』を書くきっかけにもなった場所です。ペンギンと日光浴をし、ピンクイルカと泳ぎ、アシカと遊び、赤いビーチをのんびり歩く… そんな夢のような体験がここでは叶うかもしれません。
また、食文化も多種多様で、先住民の食文化と中華料理やスペイン料理、イタリア料理、フランス料理など世界各国からの移民や黒人の食文化が融合し、バラエティ豊かな食文化を味わうことができます。
いろいろな顔を見せてくれるエクアドルにぜひ一度訪れてみては…?
– 面積:25.6万平方キロメートル(本州と九州を合わせた広さ)
– 人口:1,708万人(2018年,世銀)
– 首都:キト(Quito)
– 民族:欧州系・先住民混血72%,先住民7%,アフリカ系・アフリカ系との混血7%,欧州系6%(2010年,国勢調査)
– 言語:スペイン語(他にケチュア語,シュアール語等)
– 宗教:国民の大多数はカトリック教徒
– 国番号:+593
– 救急車:131
– 通貨:米ドル(2000年3月より)
– 日本から:マイナス14時間
– ブラジルから:マイナス2時間
(※サマータイムあり)
– 電圧:電圧は日本と同じ110ボルト(V)、周波数60ヘルツ(Hz)。
– プラグ:平2つ穴のAタイプ。異なる場合もある。
– 6 – 9月:雨が少なく暖かく晴天が多い季節なので、高地観光がおすすめ。
– 10 – 11月:アマゾン観光に最適なシーズン。川は渡ることができる程度の水量で、雨量もそこまで多くない。
– 12 – 5月:海岸では雨季。雨の合間に晴天の日がありビーチを楽しめる。
– ガラパゴス諸島
– キトの市街
– アンデスの道路網カパック・ニャン
– サンガイ国立公園
※参考文献:外務省HP
日本からの直行便はないので、アメリカで乗り換えて首都キトにあるマリスカル・スクレ国際空港に入るのが一般的です。日本からは最短20時間ほどで到着します。ガラパゴス諸島へはここで乗り換えて、バルトラ島のセイモア空港に約2時間で着くことができます。
グアルーリョス空港から直行便が出ており、マリスカル・スクレ国際空港へ約6時間で行くことができます。