
マチュピチュ遺跡は、ペルー・アンデス山中にあるインカ文明の古代都市で、標高約2,430メートルの山上に築かれ、「空中都市」とも呼ばれています。
15世紀にインカ皇帝パチャクテクによって建設され、農業用の段々畑や宗教施設、王族の居住区などが整備されました。長い間ほとんど忘れられていましたが、1911年にアメリカ人探検家ハイラム・ビンガムによって「再発見」され、世界的に注目されるようになりました。
現在でも、遺跡の正確な用途や建設の詳細など、多くのことが謎に包まれています。
1976年にはユネスコの世界遺産に登録され、現在は世界中から観光客が訪れる人気スポットです。

マチュピチュ遺跡全体の景観
標高約2,400m、アンデスの山々に囲まれた空中都市。ワイナピチュ山をバックにしたあの有名なマチュピチュ遺跡の景観は「見張り小屋」付近から見れます。この撮影ポイントは、サーキット2しか通らないので注意!

太陽の神殿
半円形の美しい石造建築で、太陽信仰に基づいて造られた重要な神殿。 冬至・夏至の時期には、太陽の光が特定の位置に差し込むよう設計されています。

コンドルの神殿
地面に置かれたコンドルの頭部を模した石と、背後の翼のような石組みによって、羽を広げたコンドルの姿が表現された神殿です。コンドルは天界の象徴であり、儀式などが行われた神聖な場所と考えられています。

王族・居住区
皇帝や貴族が使用していたとされる建物群。 石の精度の高さや、身分による建築様式の違いが分かり、インカ社会の構造が見えてきます。

段々畑(農業用テラス)
山の斜面に広がる段々畑は、農業・排水・地盤安定を兼ね備えた機能的な造り。 実用性と景観美を同時に楽しめるポイントです。

主神殿・三つの窓の神殿
儀式に使われたとされる重要エリア。 三つの窓はインカの世界観(天・地・冥界)を象徴しているとも言われています。
マチュピチュ観光のベストシーズンは、ずばり、乾季の5月~10月!
5月~10月は南半球の冬、つまり乾季にあたります。この時期は雨が少なく、遺跡が霧に包まれにくい上、足場も乾いているため、観光に最適なコンディションが期待できます。
マチュピチュは、旅行先として気軽に行ける場所ではありません。だからこそ、最適な時期に訪れることが重要です。時期を間違えると雨や霧で遺跡や背景のワイナピチュ山が見えず、残念な結果になってしまう場合もあります。
2024年にペルー政府により、遺跡保存の目的から観光ルート(サーキット)が変更されました。
現在、観光ルートは3つのサーキット(エリア)に分かれ、それぞれのサーキット内で2〜4つのルートに細分されています。
パンフレットなどでよく見かける、マチュピチュ遺跡の定番の景色を楽しめるのは、サーキット2です。
そのため、サーキット2は最も人気の高いルートとなっています。
絶景・パノラマビューを楽しむことに特化したルート
マチュピチュ遺跡と聖なる山々の広大な景観を高台から一望できるのが特徴です。
4つのルートが設定されており、いずれもマチュピチュの最も高いエリアへと向かいます。
◼️ サーキットの特徴
景観&遺跡内部見学のバランスが最も良い、定番ルート
サーキット2は、中腹部に広がる段々畑と、マチュピチュ・インカ都市の市街地エリア全体を組み合わせて見学できるのが特徴です。
居住用として使われていた建物や、天体観測などの儀式が行われていた空間を巡ります。また、体力的には中程度の2つのルートが設定されています。
◼️ サーキットの特徴
インカ王族が使用していた重要な建造物を中心に見学できるルート
サーキット3は、4つのルートで構成されており、太陽の神殿、インカ王の住居、コンドル神殿など、インカ王族が使用していた特に神聖で重要な場所を見学できるのが特徴です。全体的に体力的な負担が少なく、比較的歩きやすいコースとなっています。
◼️ サーキットの特徴
① リマ→クスコへ
ペルー国外からは、まず首都リマに到着します。
リマからは、約1時間半のフライトでクスコに移動します。
マチュピチュ遺跡の標高は約2,400メートル、クスコは約3,400メートルあります。
そのため、遺跡観光中よりもクスコ到着時に疲労感や高山病の症状が出ることがあります。
② クスコ→マチュピチュ村へ
クスコから遺跡観光の拠点となるマチュピチュ村までは、主に2つの行き方があります。
ひとつは、クスコから列車で直接マチュピチュ村へ向かうルート。もうひとつは、クスコからまず車でオリャンタイタンボ駅へ移動し、そこから列車に乗りマチュピチュ村へ向かうルートです。
③ マチュピチュ村に到着
日本と深いつながりのあるマチュピチュ村。
マチュピチュ遺跡が世界的に知られる以前、この地の基盤を築き、1940年代に初代村長を務めたのは日本人移民の野内与吉さんでした。
村の近くには温泉が湧き、中心部を川が流れる風景は、どこか日本の温泉郷を思わせる雰囲気があります。
④ マチュピチュ村→マチュピチュ遺跡へ
マチュピチュ村到着後は、シャトルバスに乗り、つづら折りの道を約30〜40分かけて登ると、遺跡の入場口に到着します。
⑤ 遺跡に入場、展望スポットへ
サーキット2を選んだ場合は、入場後に約15分ほどの登りがあります。登り切った先で、あの有名なマチュピチュ遺跡の景色が目の前に広がります。
⑥ 記念撮影
標高2,400メートルに位置するため、雲の流れが非常に速く、数分で雲がかかったり晴れたりを繰り返します。ぜひ良いタイミングを待って、絶景を写真に収めてください。
サーキット2の場合は、その後遺跡内の見どころを回ります。
マチュピチュ遺跡観光は、ツアー参加or手配旅行が大変おすすめです。
理由は以下の通りです。
慣れない南米旅行でも、移動や手続きに迷うことなく、安心してマチュピチュ観光をお楽しみいただけます。