マルタ|コミノ島

「マルタ=ヨーロッパ」というイメージを持っていた私は、空港から首都ヴァレッタへの車中、町並みに意表を突かれました。

チュニジアやモロッコのような乾いた大地にナツメヤシ、日干しレンガ色の家々、チュニジアやリビアからの移民が多く、アラブの香り漂うリゾート地でした。

北アフリカを旅した事がある人であれば懐かしく、初めて訪れる人にとっては今までにない雰囲気を味わえるでしょう。サンパウロからは毎日就航のあるパリ経由にて、エアーマルタに乗継ぐことができます。

マルタ共和国はイタリアとアフリカ大陸に挟まれた立地から「地中海のヘノ」と呼ばれ、ヨーロッパ各国の映画にアジール(特別な場所)として地名が登場し、それらはそのままマルタの歴史を物語っています。

石垣島とほぼ同面積のマルタ島には、世界遺産である首都の要塞都市ヴァレッタ、海岸沿いに広がる近代都市スリーマ、冷戦の終決を宣言するマルタ会談の行われた漁村マルサシュロック、世界遺産に登録されている巨石文化時代の神殿群など見所満載です。

マルタ共和国の島々、ゴゾ島やコミノ島へのクルーズもマルタ島が観光の拠点となり、滞在日数6日間の旅では足りないほどでした。

夏のマルタ島へ行かれたらコミノ島のブルーラグーンは必須観光地です。泳がずとも、突如表れる水色に透きとおったラグーンは一見の価値ありです。

数々の雑誌の表紙を飾り、名前は知らずとも宙に浮かぶボートの写真を見たことのある人は多いのではないでしょうか。

波はなく、白砂のため透明度が高くプールのように穏やかです。場所によって海草地帯があり、魚を見ることも出来ます。ビーチがなく、深水5メートルほどあるため、泳げない人は浮き輪があるといいでしょう。

ブルーラグーンへは各ホテルから出発可能なクルーズツアー等に参加するか、ヴァレッタからバスで約1時間のゴゾ島行きフェリー乗り場から出ている連絡線にてアクセスする事が出来ます。

観光のベストシーズンは6月から9月と短いですが、遺跡も海も買い物もホテルも楽しめる地中海リゾート地マルタ島。他のヨーロッパ各国に比べ物価は安く治安もいいため、家族連れにもお勧めです。

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