ブラジルのほぼ中心ともいえる州、トカンチンス(Toacantins)。首都はパルマス(Palmas)です。ジャラポン(Jalapão)は中心地から約195 kmも離れた場所にあります。着いた日はゆっくりと1泊し翌日の早朝に出発します。
ほとんど、人の手が加わっていない大地ジャラポンは、アウトドアな感覚で都会の慌ただしい毎日から少し開放をすることができます。
雨季と乾季はありますが、それぞれの魅力を味わえることで、1年中観光のシーズンとなっています。
それでは、ジャラポンの魅力を紹介していきたいと思います。
ジャラポンに向かう途中の町、タクアルス(TAQUARUÇU)ではアララの滝(CACHOEIRA DA ARARA)を観光します。神秘的で水しぶきがとても爽やかな滝では、水浴びも楽しめます。
旅は続き、アスファルトも途中からなくなり、オフロードな車道が続きます。
旅のほとんどが、土の赤、空の青、雲の白、高原(Cerrado)の緑のコンビネーションを楽しみながら進みます。
一日目の終わりには、穴あき石(MORRO DA CRUZ &PEDRA FURADA)を観光します。自然の力によって浸食がすすんだ岩はついに穴が開いたことによってこの彫刻が作られました。運が良いと穴あき越しに見える夕日を見ることができます。
ジャラポンのもう一つの魅力としては、奴隷制度から自由を求めて、バイーアやペルナンブーコから逃げ出した人々が集まったことでできたコミュニティー(QUILOMBO)を訪ねることができることです。
独自の文化によってハンドメードな飾りや日常用品を作りながら暮らしてきた様子はとても興味深いものです。
ドラマの撮影でも使われた砂丘(DUNAS)は、オアシスの中に突然オレンジの砂丘が現れ、色の鮮やかさ、山の形によってその景色はどのアングルから写真を撮っても美しくなります。この日も壮大な砂丘の上から夕陽をみて二日目を終了します。
ジャラポンでは、フェルベドウロ(FERVEDOURO)と呼ばれる湧き水の天然プールがたくさんあります。水の湧く中心の部分(目)に立つと一瞬足が救われて冷っとしますが、すぐに浮きます。沈もうとしても押し上げられる感覚があり、他の場所では、体験できないと思います。
水際の部分の水底には、細かい白い砂があり、水との反射でエメラルド色になったり、青くなったりします。新感覚な雰囲気と美しさにとても感動しました。
1日目の神秘的な滝とは違って、フォルミーガの滝(CACHOEIRA DA FORMIGA)、透明度100%のコバルトブルー色の滝です。
滝つぼに沈んだ流木や藻、小さな淡水魚が泳いでいるのが上からはっきり見えてしまいます。
水がまぶしいぐらいに青く輝くその姿は見入ってしまうほどです。
こちらの滝でも水浴びができ、勇気のある方は飛込台もありますので、楽しんでみては如何でしょうか。
パルマスに戻る途中には、モホ・ド・ゴルグーリョ(MORRO DO GORGULHO)やペドラ・ベルメーリャ(PEDRA VERMELHA)に止まり写真を撮影をします。
高原(Cerrado)のど真ん中に恐竜の背中みたいな形になった岩は、何十年何百年にかけて、雨風によって表面が削り取られて鱗みたいな模様となっていて珍しかったです。
皆さまも是非このありのままの自然が残るジャラポンをお楽しみ下さい。
各地の観光地をいろんな角度から見て体験することに興味を持っています。
新しいディスティネーション作りに心がけて旅行をしていきたいと思います。